「野菜を、もっとおいしく、たっぷり食べてもらいたい。」
そんな想いから、大分県竹田市で生まれたのが、卵を使わず、豆乳と味噌でつくる「ほぼマヨ」です。
今回は「ほぼマヨ」をつくる喜多屋の佐藤さんに、商品が生まれたきっかけや、竹田で出会った野菜のおいしさ、そして「週一回から始めるVEGEE生活」への想いを伺いました。
はじまりは、「野菜のおいしさ」
大分県竹田市。
岡城跡や武家屋敷が残る歴史ある城下町であり、その周囲にはくじゅう連山をはじめとする雄大な自然が広がっています。
豊かな水と自然に恵まれたこの町で、喜多屋は食品づくりを行っています。
喜多屋が提案しているのは、
「週一回から始める“VEGEE(菜食)生活”」。
毎日の食事をすべて変えるのではなく、まずは週に一度。
旬のおいしい野菜をたっぷり食べる日をつくってみる。
そんな無理のない食生活を楽しむための商品として生まれたのが、「ほぼマヨ」です。
卵を使わず、豆乳と味噌でつくる「ほぼマヨ」
「ほぼマヨ」は、九州産の豆乳と無添加味噌を使ってつくられています。
卵や乳製品などの動物性素材、化学調味料は使わず、それでも何より大切にしているのは、「おいしいこと」。
一般的なマヨネーズよりオイルが少なく、後味はさっぱり。
野菜そのものの味を隠してしまうのではなく、素材のおいしさを引き立ててくれる調味料です。
では、この「ほぼマヨ」はどのようにして生まれたのでしょうか。
「ほぼマヨ」のメーカー、喜多屋の佐藤さん
「今回お話を伺ったのは、大分県竹田市で「ほぼマヨ」をはじめとする食品づくりに取り組む、喜多屋の佐藤さん。
竹田の豊かな自然や、そこで育つ旬の野菜のおいしさに触れながら、「野菜をもっとおいしく、たっぷり食べてもらいたい」という想いを込めて商品づくりを続けています。
「ほぼマヨ」は、どのようにして生まれたのか。
竹田での暮らしや農家さんとの出会い、そして現在の喜多屋の活動につながるまでのお話を伺いました。
取材インタビュー
「ほぼマヨ」の誕生は、ひとつのドレッシングから
ここからは、喜多屋の佐藤さんへのインタビュー内容をお届けします。
「ほぼマヨ」をつくろうと思った、最初のきっかけを教えてください。
佐藤さん:
「ほぼマヨ」の前身として、野菜の色で展開するドレッシングシリーズがありました。
その新しい一種類として、地元のお豆腐屋さんが搾っている豆乳を使ったドレッシングを開発していたんです。
ところが、想定していたよりも粘度が出てしまい、ドレッシングの容器からうまく出すことができませんでした。
そこでドレッシングとは切り離して、豆乳マヨとして商品化することにしました。
豆乳と味噌という組み合わせには、どのようにたどり着いたのでしょうか?
佐藤さん:
当時すでに販売されていた大手健康食品メーカーさんの豆乳マヨを何本か試してみました。
ただ、一般的な卵のマヨネーズに慣れた味覚からすると、どこか物足りなさを感じ、その物足りなさを補える植物素材をいろいろと探し、試作を繰り返しました。
その中でたどり着いたのが、九州の味噌でした。
九州の味噌は麹の甘さがあるマイルドな味噌なので、主張しすぎず、それでいて満足感を感じられるおいしさに仕上がりました。
完成までに、特に苦労されたことはありますか?
佐藤さん:
植物素材にこだわる中で、卵などが持っているコクや旨味をどう出すかということには苦労しました。
もうひとつ悩んだのが、商品名です。
それまでにないインパクトがありながら、親しみやすい名前にしたい。
そうして生まれたのが、「ほぼマヨ」という名前です。
農家さんと過ごした半年間。そこで知った、本当の野菜のおいしさ
佐藤さんが竹田に移り住んでから経験したことも、「ほぼマヨ」につながっています。
それまで佐藤さんにとって野菜とは、私たちと同じように、スーパーなどで購入するものだったそうです。
ところが竹田で、野菜との距離が大きく変わりました。
竹田に移り住んで、「野菜ってこんなにおいしいんだ」と感じた出来事はありますか?
佐藤さん:
それまでは消費者として、スーパーなどで購入する野菜しか知りませんでした。
この事業を始める前、カボスやスイートコーン、トマト、ピーマン、大根、ピオーネなどを育てる農家さんのもとで、日替わりで半年間、農作業を手伝ったことがあります。
太陽の下で汗を流しながら作業をし、収穫したばかりの野菜をその場で味わう。
休憩時間には、それぞれの農家さんが育てた野菜を中心としたご飯をごちそうになることもありました。
そこで味わった野菜のおいしさは、それまで知っていたものとは違い、とても特別に感じられたことを覚えています。
自分が親になって、もう一度気づいた「食べること」の大切さ
農家さんとの出会いだけでなく、佐藤さん自身の食生活の変化も、現在の喜多屋の考え方につながっています。
「野菜をもっとおいしく、たっぷり食べてもらいたい」という想いにつながったエピソードを教えてください。
佐藤さん:
実家にいた頃はそれが当たり前で、そのときには気づいていなかったのですが、母には栄養面のバランスを考えた、とても贅沢な食生活をさせてもらっていたと思います。
でも、その反動もあって、一人暮らしをするようになってからは、好きなものを好きなだけ、食べたい時間に食べていました。
ラーメンに乗っているもやしや、コンビニで買ったパックの野菜ジュースで、野菜を摂ったような気になっていた時期もあります。
その後、田舎に移り住み、産地の野菜のおいしさに触れたこと。
そして自分自身が親になったことで、バランスの良い食生活の大切さを改めて感じるようになりました。
それが、「野菜をもっとおいしく、たっぷり食べてもらいたい」という想いにつながっていったのだと思います。
150年近い時を重ねてきた「喜多屋」という場所
喜多屋の食品づくりが行われている建物にも、長い物語があります。
1879年に武家屋敷の部材を買い取り、移築された建物で、江戸時代には武家宿、明治時代には郵便電信局、その後も養蚕や製糸、酒造、薬局など、時代に合わせて地域の暮らしと関わってきました。
2006年には登録有形文化財となり、今、その歴史ある場所から新しい「食」が生まれています。
この歴史ある建物で食品づくりを続けることについて、どのように感じていらっしゃいますか?
佐藤さん:
まだ実現できていないのですが、モノづくりをしながら県外でも販売し、いつかこの歴史ある建物に食に関わる施設をつくりたいと考えています。
そこに実際に来ていただくことで、竹田市のPRにも貢献できたらと思っています。
なかなか難しいところではありますが、いつか実現したいですね。
喜多屋さんに聞きました。「一番好きな食べ方は?」
「ほぼマヨ」は、そのまま野菜につけるのはもちろん、ひと手間加えることで、いろいろな料理に楽しむことができます。
佐藤さんご自身が、一番好きな「ほぼマヨ」の食べ方を教えてください。
佐藤さん:
シンプルに、蒸し野菜やグリルした根菜類にディップして食べるのが好きです。
練り梅や炒り胡麻を混ぜて味を変え、蒸し鶏にのせるのもおすすめです。
野菜を蒸したり、焼いたり。
難しい料理をしなくても、「ほぼマヨ」があれば、いつもの野菜をちょっと違った味わいで楽しめます。
竹田から伝えたいのは、「旬の野菜を食べる楽しさ」
「竹田の野菜だけではなく、旬のある産地の野菜のおいしさを楽しんでほしい。」佐藤さんはそう話します。
これから喜多屋を通して、どんなことを伝えていきたいですか?
佐藤さん:
竹田の野菜ということに限らず、旬のある産地の野菜のおいしさを楽しんでほしいと思っています。
竹田市には、岡城跡や武家屋敷が残る歴史的な城下町があり、その周りにはくじゅう連山などの雄大な自然があります。
世界屈指の炭酸泉や、豊かで清らかな湧水群にも恵まれています。
「ほぼマヨ」を通じて竹田市を知っていただき、いつか実際に訪れていただけたらうれしいですね。
週に一度、野菜が主役になる食卓を
毎日、完璧な食生活を続けるのはなかなか難しいものです。
だからこそ喜多屋が提案しているのが、「週一回から始めるVEGEE生活」。
最後に、これから「ほぼマヨ」を手に取る方へのメッセージを伺いました。
「ほぼマヨ」を手に取る方へ、伝えたいことをお願いします。
佐藤さん:
週一から始めるVEGEE生活。
新鮮な旬の野菜を手に入れたら、簡単に調理して「ほぼマヨ」をつけるだけ。
手間をかけず、まずは週に一回から、野菜だけの食事を楽しんでみてもらいたいと思っています。
そこから始めて、自分たちに合った健康的な食生活を見つけるためのきっかけになれたらいいなと思っています。
まずは週に一度、野菜を楽しむことから
毎日の食事を、すべて変える必要はありません。
旬の野菜を蒸してみる。
根菜を焼いてみる。
そこに「ほぼマヨ」を添えてみる。
まずは週に一度だけ、野菜が主役になる食卓を楽しんでみる。
大分県竹田市から届いた「ほぼマヨ」。
縁市-KOMINKA-で、ぜひ一度味わってみてください。